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カルラス・レシャックの話

2012.08.14 Tuesday | by h-coach

彼のことを知らない人は、googleで調べてみて下さい。
多分あまり良い話は出てこないだろうけど。

彼のことを知らなかったとしても、
とりあえず、ここから書くのはあくまでもサッカーの話です。


「サッカーは勝つか、負けるか、引き分けるかです。
しかし、強いチーム、良いプレーをしたチームが必ず勝てるわけではありません。
とはいえ、それでも良いプレーをした方が、やはり勝つ確率が高いのは確かです。」

「私は、ボールポゼッションがカギだと考えています。
ボールをより長く支配することで、ゲームを支配できるからです。
自分たちはより多くの攻撃、より多くのチャンスを作り、反対に相手にはより少ないチャンスしか与えない。
体力的にも、ボールと相手を走らせることで相対的に有利になることが多い。
7割方ボールを支配出来ていれば、それだけ勝ちに近い位置にいられます。
そうすると、だいたい8割方は試合に勝てるのです。」


今回はそれをするための、彼の話を一つを紹介したい。


「この部屋を一人で守れと言われたら、もう歳をとってしまった私には無理だ。しかし、このソファーの幅だけなら今でも守れるよ。」

レシャックが言いたいのは、前から守ればいいということ。
そして、全体をそれに合わせていけば守る面積が小さくなるということ。
つまり、コンパクトな前進守備について話そうとしていた。

「下がって守るのは難しい。前進して守る方が守りやすいのですよ。」


そのためには、まずボールに対して可能な限りプレッシャーをかける。

プレッシャーがなければ、全員が下がりながら守らなければならない。
しかし、プレッシャーをかけるとミスをする、良いプレーができない。
ノープレッシャーならそうでもないかもしれないが、プレッシャーをかけられて自由にプレーできる選手は少ない。
ならば、どんどんプレッシャーをかけていけばいい。

「ただし、やみくもにプレッシャーをかけ、前進するのではなく、プレッシャーは整理されてなければなりません。」

詳細な説明は省くが、プレッシャーがない時は、最終ラインでの人数有利を維持しつつ、ボールへのプレッシャーにより前線へのロングボールがないと判断した時点で、最終ラインで人数不利が生じても、後方からマークマンを受け渡て押し上げながら、コンパクトに守り、ボール周辺の圧力を高める。
これをするには全員が役割を把握し、その中で相手の状況に合わせて判断しなければならない。

「ピッチを100 m×70 mとすると、選手一人あたりが担当しなければならない面積は単純計算で700平方mです。これではスペースが大きすぎる。
しかし、トップからボトムまでの距離を40 mとコンパクトにすることで、一人当たりの担当スペースは280平方mと、ずっと小さくなります。」

最初の話は、この例えである。

このように前線でのプレスを行うことには2つの利点があるだろう。

1.より早くボールを回収することができる。
→ ポゼッションを長くすることができる。

2.よりゴールに近いところでボールを回収することができる。
→ 少ないパスでゴールに到達できる。


ここで少し話は飛ぶようだが、岡田監督とクライフの対談で、このような応答があった。

「クライフさんのような天才的な選手は、守備をすると攻撃の能力を出せなくなるものなのか?
僕は両方やった方が良いと思うんですけど。」

FWが守備に参加するというプレーに関して、岡田監督が想定しているのは運動量の増加だろう。

それに対して、
「相手にプレッシャーをかけて、前から守備をしていけばいい。」
と回答した。

質問と答えが噛み合っていないように思える。

クライフもFWが守備をすることには賛成なのだ。
しかし、FWが運動量を増やして守備をするのが良いのではなく、チーム全体の守備のコマとしてFWが守備に参加する。その結果、むしろ運動量は減ると答えているのだ。

多く走るのはダメな選手で、少なく走るのが頭の良い選手、インテリジェンスのある選手だというのが彼の持論である。


さあ、ここまでがサッカーの話。

ラクロスに当てはめてみたらどうだろうか?
もう一度考え直してみてほしい。

それでも何も出てこなければ、その時は直接聞いてください。


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